46歳女性の矯正あるある体験談
私は、小学校高学年のころに矯正を始めました。私の場合、歯の生え方が不ぞろいで、上側の前歯がデコボコとしている状態でした。歯科医院に相談したところ、ワイヤーでの矯正を勧められ、歯に金具を装着して治療を始めた次第です。ちなみに、矯正をするにあたっては奥歯を2本抜きました。私が選んだのは、歯の前側にワイヤーや金具をつける矯正方法です。大人であれば裏側矯正という方法を選んだかもしれませんが、当時はまだ子供だったこともあり、家族とも相談してオーソドックスな矯正のやり方を選びました。治療を始めたばかりのときは、1週間に1回程度のペースで通院をしていたと思います。治療の効果が出始めてからは、2週間から1カ月に1回程度の通院で済むようになりました。
矯正治療のみで、だいたい80万円前後はかかったと思います。ただ、治療費はその都度支払うスタイルだったので、一度に大きな負担がかかることはありませんでした。治療中には差し歯も入れたため、その費用もかかりました。通院期間は、小学校の5年生から中学校1年生までです。だいたい3年ぐらいはワイヤーや金具をつけていたと思います。装置を取り外してからも、リテーナーでのアフターケアや定期的な通院は必要でした。リテーナーでのケアは、1年ぐらい続けていました。
家の近所に、矯正に対応する歯科医院が新たにできたのが治療を始めたきっかけです。母と一緒に矯正の相談に訪れ、モダンな建物や清潔な院内に好感を持ちました。担当の歯科医師も親切で勉強熱心な雰囲気があり、母も安心したのだと思います。歯並びが乱れた原因や治療のアプローチなども分かりやすく説明をしてくれたので、私も「ここなら安心して治療が受けられそう」と感じました。矯正治療の費用を歯科医師から聞いた母は、少し迷ったようですが、結局その歯科医院で矯正を受けることになりました。地方だったので、矯正治療ができる歯科医院の数が少なく、選択肢が限られていたことも最初に受診した歯科医院に決めた理由です。家から近く、通院がしやすいことも決め手になったと思います。当時は塾にも通っていたので、通いやすいことは歯科医院を選ぶときの最優先事項でした。
矯正治療で痛み辛かったのが、抜歯をしたときとワイヤー、金具を初めて装着したときです。歯を抜くのは生まれて初めてだったので、麻酔の注射を打たれるときにもかなり緊張をしました。それまであった自分の歯がなくなり、歯茎にぽっかりと穴があいてしまったことも、正直ショックでした。金具とワイヤーを初めて歯に取りつけた翌朝には、余りの痛さに涙がこぼれたことを覚えています。ワイヤーで引っ張られた歯が動くときの痛みは、独特です。金具で唇の裏の粘膜が傷つき、口内炎がいくつもできたことも辛かったです。痛みがある間は口を開けることもままならず、食欲も余りありませんでした。しばらくの間は、口を余り動かさなくても食べられるおかゆやうどんなどを食べていたと思います。歯科医院にも相談しましたが、「次第に慣れてくるだろう」ということで、粘膜を保護する薬などを処方されただけでした。私と同じようにワイヤーと金具で矯正をするときは、食事に工夫をするのが賢明です。痛みがおさまるまでの間は、硬い食べ物や粘膜に刺激を与える食べ物は避けたほうが良いかもしれません。繊維が多い食品は、ワイヤーや金具にはさまってしまうこともあります。キャラメルなどのくっつきやすい食べ物も、矯正中はできるだけ避けたほうが良いと思います。
矯正をして良かったと思ったのは、自分の口元を鏡で見たときです。その日は、友達と近所のスーパーマーケットに洗顔料を買いにいき、たまたまコスメコーナーの小さな鏡が目に入りました。鏡には友達と自分の口元の部分だけが映っていて、お互いの唇の輪郭などがはっきりとわかる状態でした。ちなみに、友達はお姉さんのコスメを借りて目を二重にしようとするほどオシャレに気を遣うほうで、当時の私はなんとなく「自分は可愛くない」というコンプレックスを感じていました。ただ、鏡に映った2人の唇を見たときに、「私の輪郭のほうが可愛いかも」とひそかに感じてしまったのです。当時はまだ中学生で、自分の唇の輪郭をしげしげと眺めることはありませんでした。たまたま唇だけが映る小さな鏡を見たことで、それまでのコンプレックスが消えました。大人になってからも、「いつも口角が上がっているね」と言われます。矯正をしたおかげか、真顔でもなんとなく微笑んでいるように見えるようです。今では、写真に写っている自分の口元を見るたびに、「矯正をして良かった」と思います。
矯正を考えているときは、できるだけ早い時期に治療を始めたほうが良いと思います。できれば、いろいろな歯科医院で相談をしてみて、費用や治療方法などに納得できるところを選ぶことをお勧めします。今は、矯正治療にもさまざまなアプローチが登場しているようです。目立たない裏側矯正ができる歯科医院も増えているので、見た目を気にする人でも治療はしやすいです。自分に合った治療方法を見つければ、治療中もストレスを余り感じずに済むと思います。